『カザフテント』は素朴でありながら熟練した表現力を感じとれるが、西ヨーロッパ的な材料としての水彩画の伝統技法とその精粋を習得していることが分かる。全体画面の構成と色彩がとても自然であり色使いやタッチが洗練されていて、描写力の鋭さを見て取れる。
これと対照を成す『チャンベカヨー』は彼の画風を如実に表した代表的な作品と言えよう。写実的なデッサンを駆使して現実的な美学を追究するかのように見えて、かつ一方では即興的で過感な色彩とタッチを使うところは自然主義的趣向の作家とはまた違っている。中国人達は彼を、芸術家として律儀であり素朴な明朗な品格を持った人であったと評価している。