朴一南

◆経歴
◆◆【 間-Gap 】を描く画家― 朴一南

経歴

 

1957.1.9 日本国  兵庫県 生
1976   朝鮮大学校美術科卒
1988   大坂市立美術研究所修了
    在日KOREAN 2世  

 個展  
1997  ぎゃるり しらの (東京)
1997  ギャラリ- ミウラ(神戸)
1998  トアロ-ド画廊 企画展(神戸)
2002  ア−トスペ−ス虹 (京都)  

主なグル-プ展  
1987  第83回大平洋美術展/ 東京都美術館  
1988  在日KOREAN中央美術展/ 東京セントラル美術館
1992  JARAビエンナ-レ展/ 東京都美術館
1993  KOREA統一美術展/ 東京セントラル美術館
1998  在日KOREAN中央美術展/ 福岡市美術館
1999  アルン展-在日コリアン美術展/ 京都市美術館
1999  在日韓国朝鮮現代作家美術展 招待出品 / 宝塚市
2000  在日の人権展 / 韓国  光州市美術館
2001  第53回 沖展 招待出品 / 沖縄           
2002  2002 アルン展/京都
2002  第4回 光州ビエンナ−レ Koreans in the Diaspors / 韓国 光州
 パブリックコレクション   
光州市美術館 /韓国

  【 間-Gap 】を描く画家― 朴一南

 

 在日を取り巻く奇怪な容貌をもつ状況を丹念に根気よく純化させている画家がいる。
 朴一南である。1957年生まれの在日2世だ。
やはり彼の根底にも物事を見据える腕力のある批判精神が宿っている。
 【 間-Gap 】2001年作 Acryl, Oil on canvas
 『国と民族、北と南、虚と実、平和と争い、人と人、・・・大きな、絶対たる存在の狭間で軋み、喘ぐ。常にどこかでそんな心の隙間を感じながら、時と共に大きくなる”ズレ”を感じながらそれでも必死に繋げ止めようとする。
 人間もしくはその集団が織りなす心の襞が一つの壁のように堅牢な物として長い歳月の間に積み重ねられ、塗り固められて、構築されて行く。それはいつしか現前と立ちはだかり、人を縛る。その呪縛から逃れんとする意識が光明を求め、押し開こうとする。
 その二つの意味を込め、画面の強いマティエ−ルは歳月の中の”存在”を表し、一本の直線は人の”意識”を表す』
 狭間で生きてきた在日には痛いほど共感できる絵である。
彼は抽象傾向の画家として日本で評価が高いが、「抽象」とは安易な呼び名である。
抽象と言うより純化と呼ぶ方が適している。
 純化させていくことはあまりにも煩雑な世界に生を受けた2世に与えられた宿命でもあり使命でもあるようだ。彼の創作は二十数年前に具体的なものを描くことから始まった。様々なものを描いてきたが十年ほど前より純化し始めた。それぞれに形をもつものは大づかみな塊のなかに包み込まれた。純化させたものはより強い存在感を持つようになった。
 不思議なことは純化したにも関わらず民族的な造形感覚が画面から溢れ出ていることだ。異国に生まれ育ったが民族の持つ独特な美感覚はそう簡単には失われないことを雄弁に物語っている。

インディペンテンド キュレター 鄭究五
2002.3

 

 

 
 
 
 
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02/07/14

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