Neo Vessel AREUM'04-'05 ギャラリートーク
チョーミヒ×徐京植
「なぜディアスポラアートを語るのか」

日時:2004年12月11日(土)pm 6:00〜9:00
場所:ウィングス京都(京都市女性総合センター)
京都市中京区東洞院通六角下る御射山町262
TEL:075-212-7470、075-212-0606 FAX:075-212-7460
交通機関 地下鉄烏丸御池駅(5番出口)または地下鉄四条駅・阪急烏丸駅(20番出口)下車徒歩約5分
http://wings-kyoto.jp/www/

ミヒ・ルモワンヌ【チョー・ミヒ】『作品解説とフリートーク』
(韓国在住・アーティスト)
徐京植『ディアスポラ・アート』
(作家、東京経済大学教員)

 美術に関する著作や新日曜美術館でのナビゲーターをされている作家の徐京植氏と幼児期にベルギーに里子にだされた韓国人アーティスト ミヒ・ルモワンヌを招き、20,21世紀の地球規模のディアスポラ(Diaspora=離散、四散)状況とアートの関わりを、ミヒの生い立ちと作品解説を交えながら考察するプログラムである。
 ミヒ・ルモワンヌは2004年11月27日-28日に東京経済大学で開かれる『国際学術シンポジウム:ディアスポラ・アートの現在ムコリアン・ディアスポラを中心に』の報告者のひとりであり、徐京植氏はその主催者であり、ディアスポラ・アート研究会の主宰者でもある。

◎ミヒ・ルモワンヌLemoine Mihee-Nathalie
 ミヒ・ルモワンヌは現在ソウルに在住し活動をしている30代の女性アーティストである。彼女は韓国ではMihee Cho【チョー・ミヒ】やstar~kimという名前を使ったりもしている。1968年に釜山生まれたが、生まれてまもなくベルギーに里子にだされ、長じてアーティストとなり親を捜しに韓国に帰った。以降外国人登録証を持ち、ソウルに10年間滞在している。
 彼女にとっての「帰国」は実の親を捜す不安と喜び、アイデンティティーの探索、里子をだす背景となった社会への直視を自身にもたらした。それはタブローやドローイングという作品に昇華し、シュートフィルム作品にもなった。いくつかの名前を使うのも社会の中での自己の「不在」を表す表現のひとつと受け取ることができる。     
 また、特筆すべきはonegookことHers Kate(1976年ソウル生まれ、ミヒと同じ境遇でアメリカに里子に出された女性)との共同プロデュースによる、海外で活動するコリアンアーティスト年鑑OKAYブックの編纂出版である。Overseas Korean Artists Yearbook 2001、2002,2003年と出版されたこの本は、母国に対してのOverseasを意味するのはもちろんだが、Overseasに自己の立ち位置を定めざるを得ないコリアンアーティスト達の「生」を浮き彫りにしようという彼女らの作品だと言うことができよう。
1968年 釜山生れ
フィルム、ビデオ、絵画、詩の創作のかたわら、国際的なアート関連記事の執筆などもしている。
ブリュッセルマルチメディアセンター、ウィスマンシンの大学から奨学金を得ており、ブリュセルショートフィルムフェステイバル、ソウルドキュメンタリーフィルムフェステイバル他、にて様々な賞を受賞している。2002光州ビエンナーレにも出品。韓国、台湾、香港、ドイツ、アメリカ、カナダでグループ展や個展を精力的に開催している。

◎徐京植(ソ・キョンシク)
朝鮮を植民地統治していた時代である1928年、徐京植の祖父が当時6歳だった父を連れて朝鮮から日本に来た。1945年の日本敗戦とともに祖父は南朝鮮の故郷に帰還したが、すでに成人して家庭を持っていた父は働いて生計を立てるため日本に残った。在日朝鮮人の一般的なケースである。
1951年、徐京植は三男として京都市に生まれ、公立学校で教育を受けた。そこでは朝鮮語、朝鮮の歴史や文化を学ぶ機会はなかった。
1971年、韓国の国立ソウル大学に留学生として在学していた京植の兄二人が、「反政府学生運動」に加わった「スパイ」という嫌疑で検挙された。
1974年、京植は日本の早稲田大学文学部(フランス文学)を卒業。就職はせず、兄たちの解放と韓国の民主化のために活動し始めた。
1988年、兄の一人が17年ぶりに釈放。90年には、もう一人も19年ぶりに釈放された。
徐京植は作家生活を開始する一方、東京のいくつかの大学で「在日朝鮮人問題」や「人権とマイノリティ」などを講義するようになった。
現在は東京経済大学(Tokyo Keizai University)の教員。
主な著書:
政治犯だった兄たちのことを主題とする編訳書
『徐兄弟 獄中からの手紙』(岩波新書)『長くきびしい道のりムム徐兄弟・獄中の生』(影書房)。
在日朝鮮人問題やマイノリティの権利問題を主題とする『分断を生きるムム「在
日」を超えて』『過ぎ去らない人々ムム難民の世紀の墓碑銘』『半難民の位置からムム戦後責任論争と在日朝鮮人』(以上、影書房)、『「民族」を読むムム20世紀のアポリア』(日本エディタースクール出版部)。
美術エッセーとして、『私の西洋美術巡礼』(みすず書房)、『青春の死神ムム記憶のなかの20世紀絵画』(毎日新聞社)。
自伝的エッセー『子どもの涙ムムある在日朝鮮人の読書遍歴』(柏書房、小学館文庫)。
「ホロコースト」の経験が提起する諸問題を在日朝鮮人の位置から考察した『プ
リーモ・レーヴィへの旅』(朝日新聞社)。

 

 
ミヒ・ルモワンヌはNeo Vessel AREUMユ04-ヤ05京都総合展が開催中の間、京都芸術センターに於いて制作を行い、最終日にはワークショップを行う予定です。
京都芸術センター
http://www.kac.or.jp/
京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
TEL 075-213-1000
FAX 075-213-1004
   
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